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知ってる?知らない?iPhoneのバッテリーについてのアレコレ。
2017.01.29

ここ数か月、iPhone6/6Plusのバッテリー交換ご希望でご来店される方が多くなってきました。発売から2年くらい経過してますので、そろそろ電池持ちが心許なくなってきているようですね。そういう私も6Plusにしてからちょうど2年。バッテリー交換か、機種変更か。迷う時期でもあります…。

iPhoneには「リチウムイオンバッテリー」が使われている

これは公式ページにも書かれていますし、ご存知の方、あるいは「名前くらいは知っている」方も多いのではないでしょうか。リチウムは大きなエネルギーを持った物質であり、また非常に小さくて軽い物質でもあります。軽くて高出力、だから携帯機器の電源用に使われているわけです。「リチウムイオンバッテリー」の特性がわかれば、iPhoneのバッテリーの性質も解ってくるということになります。

充電回数は400回。ですが…

良く知られているけど、この「充電回数」って実はちょっと複雑なんです。先ほどの公式ページにも書かれているんですが、バッテリー容量の「100%」に相当する電力を放電すると、1回の充電回数(「サイクルカウント」とも呼ばれます)を完了したことになります。

具体的には…

1日目:100%まで充電して残り40%(=消費60%)

2日目:100%まで充電して残り50%(=消費50%)

3日目:100%まで充電して残り10%(=消費90%)

となった時、「100%まで充電した回数」を数えるのではなく、「消費量の合計」を計算しています。この場合には60+50+90=200ですので、「3日間で充電回数を2回消費した」事になります。

機種によっては「バッテリーの劣化」が思わぬところに影響します

極端に劣化したバッテリーの症状として、「バッテリーの膨張」があります。iPhoneでは音量調節ボタンのあたりから、液晶画面が浮き上がってしまうほど膨らむこともしばしば。スキマから異物や水分が侵入しやすくなり、思わぬ不具合の可能性も出てきます。さらにiPhone5/5cについては、「バッテリーが膨張するとホームボタンが効かなくなる」という弊害が待っています。

「100%充電してもアダプタ付けっぱなし」「充電したまま使う」は要注意!!

iPhoneの場合は80%まではかなりのスピードで充電されますが、80%を超えると電流が弱まるため(トリクル充電)、充電中の負荷は小さくなるような仕組みになっています。しかし、100%充電されてもなお電力の供給があると、余計に電力を流そうとしてバッテリーには負荷がかかってしまいます。

そして、バッテリーは充電中に熱を持ちます。さらに、iPhoneは使用することでCPUへの負荷などから熱が発生します。この熱が、バッテリーの劣化を早めてしまうのも事実。

…もうお分かりですね。「毎晩ベッドにiPhoneを持ち込んで充電しながらゲームして寝落ち。朝までコネクタ刺したまま」が、バッテリーにとっては非常に過酷な環境になっているんです!

気になったら早めの交換を!!

以前、とあるお客様からバッテリーの持ちについて相談を受けたことがあります。バッテリーの在庫もあり修理可能ではあったのですが、お客様の都合でその場では修理しませんでした。ところが数か月後、「電源が全く入らなくなった」と持ち込まれ、この時はバッテリーを交換してもiPhoneは復旧しませんでした…。様々な原因はあるでしょうが、iPhoneの中を駆け巡る電流を「血液」だと考えたら、こういうこともありうるのかと考えさせられたことがあります。致命的な故障を引き起こす前に、最寄りの店舗にまずはご相談下さい!

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