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【修理日誌 番外編!?】しつこいくらい…バッテリーのお話。
2017.10.15

こんにちは。ZOA修理担当です。

さて今日は…2度目の「番外編」です。お題は「バッテリー」について。冒頭の写真は、バッテリー交換の依頼を受けて外した、iPadのバッテリーです。もうパンパンに膨れ上がっておりまして、お預かり時点で液晶と本体の間に1mmほどのスキ間がありました。お客様は「破損して剥がれた」という認識だったのですが、外傷が無く、また剥がれてきた場所から言ってもバッテリーの劣化・膨張だろうと読んで開封してみたらこの状況でした。交換後は幸い無事に起動できましたので、大事に至らず良かった…という感じでしたが。

以前iPhoneのバッテリーについても記載していたのですが(詳細はこちら)、やはりリチウムイオン電池に対して過酷な環境で使用されていたようです。リチウムイオンバッテリーは充電時内部にガスが発生しますが、それを分解するための電解液が内部に備えられています。しかし、充電しながら使用することで電解液の分解が追いつかずにバッテリー内部に残ってしまい膨張に繋がるという訳なんですね。やむをえない場合もしばしばあるかもしれませんが、充電しながらのご使用はお薦めできません。

また、充電容量が100%にならないと落ち着かない人もいるかもしれませんが…これもやはり、バッテリーには負担になってしまうようです。スマホやタブレットに限らず、例えばパソコンでも同じことです。メーカーによっては「バッテリー充電量をフルにせず、約80%に制限するモード」に設定することで、通常使用よりもバッテリー耐久年数を長くすることができるものもあるようです。

そして…バッテリーはどうしても徐々に劣化していきます。いわゆる「持ちが悪い」状態になっていくわけです。バッテリーは充電と放電を繰り返すうちに、内部の化学反応などによって劣化が進んでしまいます。一般的には300~500回程度の充電と放電を繰り返すと満充電の容量は半分程度まで低下するのですが、バッテリー自体はその低下した容量を「100%」と認識しています。ところが、使用する私たちは「新品の時の容量=100%」と認識していますので、そこにギャップがあるわけです。つまり「100%まで充電しても新品の半分くらいしか電池が持たなくなる」というのはそのことを指す場合がほとんどです。

あと、意外?な敵は「温度」。高温下に放置するのはもってのほかとして、パソコンなどでは排気口をふさいだりして本体内に熱がこもるようにしないようにしましょう。バッテリーにとって理想的な温度は「10℃~30℃」とも言われています。極端に温度が低い場所も苦手なんですね。

バッテリーは「電気の源」。重大な障害になる前に、普段からの予防が大切です。おかしいな?と思ったらお近くのZOA/パソコンの館/OAナガシマ各店までご相談下さい!

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