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【修理日誌】東芝 ノートパソコン キーボード交換修理実施しました
2018.04.29
こんにちは。ZOA修理担当です。
大型連休で、各メーカーは休業のところが多いようですが、当社は年中無休です(笑)。その利点として、今日も1台の修理を実施することになりました。患者は「dynabook KIRA PV83429KNXS」…とても意外なことに、東芝は修理日誌初登場です!いやいや、結構修理してるはずなんですが、なかなかブログ映えしそうな案件が無く…。2013年冬モデルのこの機種、発売当初は結構衝撃でした。13.3インチの美麗WQHDタッチパネル液晶、高速かつ持ち運びに最適なSSD採用、14時間のバッテリーライフと、モバイル向けとしてはかなりのスペックを誇っていたのを覚えています。今回の症状はズバリ、「キーボード不良」とのことでした。見た感じ「フレームレスキーボード」と呼ばれる構造が何だか難儀しそうですが、ともあれ型番を元に部品を調達しまして、イザ分解スタート!!
※パソコンの分解は高度な技術を要します!記事を元に分解されたことにより生じた如何なる不具合/損失も、当方では責任を負いません
裏側のネジから攻略します。長さが3種類ありますので要注意。凝った造りがうかがえますね。
アンダーカバーが外れました。ウルトラブック系はやっぱりバッテリーの面積がデカいですね。しかし、キーボードはメイン基板の下に隠れていますので、各部品をきちんと外さないといけないようです。また、上部の基板はどうやら2つに分かれそうです。
外した小さいほうの基板。WiFiのボードやスピーカーが接続されていました。そしてメイン基板側へ!
CPUファンも外します。ヒートパイプで伝わってきた熱を逃がす構造ですね。また、この機種の面白いところは、もうちょっと分解すると出てくるのですが…。まだまだ分解しますよ!
SSDは基板タイプですね。ただ、現在主流の「m.2」規格ではありませんので、通常のS-ATA接続となっています。尚、これは基板から外す必要が無かった模様(*_*) あとはネジ数か所を外しまして…
はい。メイン基板が外れました。ちなみに、ケースの上部に銅製のヒートパイプが確認できます。これは恐らく、基板実装されたメモリからの熱を放出させる構造のようです。最終的な排熱は、CPUファンにて行われていますので、熱の移動がうまく考えられていますね。基板の下にあったフィルムを慎重に剥がして、いよいよキーボードとご対面…ですが。
この機種はキーボードバックライトが仕込まれていますので、光の透過を防ぐために黒いフィルムで覆われています。そして、キーのスキマやフチにあたる部分を巧みに使って、ネジ止めされてます。黒いフィルムのところどころに見える銀色の〇がネジです。…結構沢山有りますね(苦笑) ふぅ…
眺めてても終わらないので、次々ネジを外します!
その数、52本!
外し切ると待っている風景が、これ。
キーの跡地から光が差し込んで、光沢の液晶画面に反射してくれます(笑)
外されたネジたち。本当に小さなネジですが、快適なタイピングを支える重要な役割を担っていました。
後は逆順に組立、動作検証をしたら受付店舗に返却となります。
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