ZOAブログ
【修理日誌】Apple iMac A1224 HDD取出し、DVDディスク取り出し作業を実施致しました!
2022.05.03
こんにちは。ZOA修理担当です。
今回はこちらのApple社製の一体型PC iMacのHDD取出しとスロットローディング方式のSuper Drive(以降光学ドライブ)から取り出せなくなってしまったDVDディスクの取り出しをご依頼頂き、作業実施致しました!
本製品は2008年頃に発売された一体型PCになりますが、当時としては珍しく外から見える位置にネジが無く、採用されている光学ドライブもディスクトレイが無いスロットローディング方式のものが採用されている等、デザイン性の光るPCとなっております。
スロットローディング方式の光学ドライブはディスクトレイが無いので出し入れも楽々・・・ですが、故障してしまってディスクの取り出しが出来ない!となってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
大事なディスクを取り出したいけど取り外せない・・・そんなお悩みも当社のサポートにお任せ頂ければ解決致します!
それでは、さっそく分解していきたいと思います!
※パソコンの分解は高度な技術を要します!記事を元に分解されたことにより生じた如何なる不具合/損失も、当方では責任を負いません
外見からはネジがほとんど見えないため、どうやって開けるんだろう?と初見では取りつく島も無い雰囲気を感じると思います。
外から唯一見えるネジはディスプレイ底面にあるネジが一本だけ。
一先ずはこのネジを外すところからのスタートですが、これはメモリスロットのネジとなっており、これだけではカバーの内部にアクセスする事は出来ません。
他社メーカー製の一体型パソコンは足から、背面から、というパターンが多いですが、こちらの機種はなんと前面から開けていきます。
まずは一番外に取り付けられている保護ガラスを取り外していくのですが、この保護ガラス、固定しているのは内側に設置されている強力な磁石によって取付、固定がなされています。
固定されている力も強ければ固定されている部品もガラス製という恐ろしい構造ですが、吸盤等のアイテムを駆使する事によって取り外しが可能となります。
しっかりと吸盤を取り付けて、負荷を上手く分散させつつ慎重に持ち上げて取り外します。
取り外し終えると今度は内部でネジ止めされている姿が確認できます。
使用されているネジは普段あまり見かけない形のトルクスネジな上に複数種類のネジが混在しているため組付けの時の為に混ざらないよう、間違えて取付けないような形で取り外しを行います。
一通りネジを外し終えるとここでカバーを外す事が出来ます・・・が、ディスプレイ上部にあるカメラのケーブルがカバーの内側から伸びているため、一気に引いてしまうと断線します。
断線しないように注意を払いながらゆっくりとカバーを開けていきます。
カバーを開け終えると保護されていない液晶パネルが目に入りますね。
この液晶パネルの下にお目当ての部品群がありますので、液晶パネルも外してしまいましょう。
今度もトルクスネジでネジ止めされているのでネジを外していきます。
ネジを外し終えたらそっと上に上げてみると・・・
ケーブルが数本液晶パネルの裏側に伸びているのが確認できますので、これらを慎重に抜いていき、液晶パネルを分離させます。
中を見てみると今回のターゲットであるHDDや光学ドライブが見えますので、ここでようやくお目当ての部品にアクセスする事が出来るようになりました。
両部品には他では見かけない温度計測用のケーブルが取り付けられているので、こちらを外して両部品を取り外してしまいます。
さて、ここからは光学ドライブからディスクを取り出していくことになりますが、まずは確認です。
取り出した光学ドライブの中を覗いてみると・・・確かにディスクが入っていますね。
このディスクを取り出したいのですが、スロットローディング方式の光学ドライブからディスクを取り出す際には機器の分解が必要となります。
カバーの固定はネジ止めによってされているので、これを外していきますが、一本だけネジが封印されています。
一通りネジを外すとカバーを取り外す事が出来ますので、内部にアクセスしていきます。
ここまで来たら後はディスクを取り外すだけですが、データ層を傷つけないように最後まで気を抜かずに取り出します。
※プライバシー保護のため、写真に収められているDVDは差し替えさせて頂いております。
ここで往路の分解工程は完了となりますので、後は逆順に組み付けていけば作業完了となります!
パソコンの不調、ディスクが取り出せないお悩みも、お近くのZOA/パソコンの館/OAナガシマ各店、またはこちらからご相談下さい!!