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自作PC(パソコン)の作り方まとめ・前編!マザーボードへのCPUの取り付けからOSのインストールまで、その手順を一挙に紹介していきます!実際に作ってみました。
2019.04.05
はじめに
自作 PCって聞くだけで、難しそうだなぁと思っていませんか?確かに作る上で気を付けるべき点は多々ありますが、そこの要点さえ分かってしまえば案外なんとかなってしまう物です。
私も初めての時は本やネットのサイトを見ながら組み立てて、二回目にはすでに普通に組み立てられるようになっていました。
最初は私も不安でしたが、手順さえ分かってしまえば、「このパーツはここにしか刺さらないな」みたいな感じになってきますので、不安がらずに挑戦してみましょう。
ただし個々の値段が高いのが PCパーツなので、パーツが合わなくて買い直し、なんてことにならないようにパーツ選びは慎重に行いましょう。
最初のうちは詳しい知人か、パソコンショップの店員に聞くのが良いでしょう。
それではこれから、自作 PC作り方の手順や、規格なんかを紹介していきます。実際に組み立てながら紹介していきます。
長いので前編と後編に分けました、前編では今回の構成のパーツの紹介、マザーボードへのCPUの取り付けから途中の動作確認まで書いていきます。
自作 PCの作り方の基礎となる部分ですので、久しぶりに組み立てしようとして忘れてしまった人もぜひ参考にしてみてください。
「自作PC(パソコン)の作り方まとめ・後編」はこちらからどうぞ
※価格は常に変動しています。掲載されている価格は2019年9月24日時点でのものとなります。
現在もこの価格で販売されていることを保証するものではありませんのでご注意下さい。
- 1、 今回作る自作 PCの用途と OS抜きの予算の紹介!
- 2、モニターに映像を映すのに必要な自作 PCパーツ
- 3、自作 PCとして完成させるためのパーツ
- 4、自作 PCの性能を向上させるために必要なパーツ
- 5、自作PCを作るのに必要な道具は?できれば用意しておきましょう!
- 6、 自作PCパーツについている付属品を確認しましょう
- 7、 CPUをマザーボードに取り付けましょう
- 8、 CPUクーラーを取り付けましょう
- 9、メモリーを取り付けましょう
- 10、M.2 SSDを取り付けましょう
- 11、自作PCを組み立て上げる前に途中で一度動作確認しましょう
- 「自作PC(パソコン)の作り方まとめ・後編」はこちらからどうぞ
1、 今回作る自作 PCの用途と OS抜きの予算の紹介 !
今回の構成は、コスパ重視の事務用パソコンを目安にしました。
それでなおかつスピードも重視の物にしようと思います。最近では、 SSD等の半導体メモリーも安くなっている傾向にあるので、コスパ重視のパソコンにも組み込めて速度の改善ができるのがうれしいですね。
使用した自作 PCパーツの構成一覧
パーツ名称 | 型番 |
---|---|
CPU | Core i3-8100 3.6GHz(BX80684I38100) |
メモリ | CT8G4DFS824A 8GB |
マザーボード | H370M BAZOOKA/A Micro-ATX |
SSD | 2710DCS23-360 360GB |
M.2 | MZ-V5P256B/IT 256GB |
電源 | GPS750S-G |
ケース | 舞黒透maikurosuke(MK-01W) |
2、モニターに映像を映すのに必要な自作 PCパーツ
ではここから、自作 PCのパーツを紹介していこうと思います。まずは映像を映すのに必要な自作 PCパーツから。
映像を映すには、マザーボードに付いている端子からの出力か、グラフィックボードからの出力かで変わってきます。またそれにあった規格のケーブルも必要になってきますので、注意が必要です。
ここの規格を見ておかないと、ディスプレイと規格が合わなくて映像が出力できない事態が起こります。
両方確認して、しっかりと合うかどうか事前に確認しましょう。
CPU
パソコンの頭脳となる部分です、パソコン上の計算や演算処理を行ってくれます。
ここの性能がパソコンの性能に直結するので、一番大事なパーツと言えるでしょう。
今回の自作 PC組み立てに使った CPUについて
商品名 Intel CPU Core i3-8100 3.6GHz 4コア /4スレッド( BX80684I38100)
今回使う CPUは「 Intel Core i3-8100」の第 8世代
ローエンドの CPUになります。
この CPUを選んだ理由とだいたいの価格
今回はハイスペックまで要らない、コスパ重視の構成にするのでこちらの CPUを
選びました。第 8世代にした理由は、現在の現行モデル第 9世代が出ているため
プライスダウンしている傾向にあるからです。
また 8世代から i3のコア数が増えたので、ローエンドとはいえ、十分な能力を
発揮してくれるとの期待も込めこちらを選びました。
おおよそ価格相場は 13,000- 16,000円といったところでしょうか。
ソケットが合わないと入らない!?マザーボードとの兼ね合い
CPUには世代ごとに、規格というものが存在します、これは年代ごとに変わる時とかわらない場合もありますが、この規格に合わせて各メーカーからマザーボードが販売されているのです。
今現在の最新の世代は、 Core i7 -9700k等いわゆる第 9世代と言うものです。
これの規格が LGA1151というものです。
世代は基本 9700の様に数字の先頭の数字が何世代かを表しています。
その世代によって規格の方も変わっており古い順に、
LGA1366、 1156 1世代
LGA1155 2-3世代
LGA1150 4-5世代
LGA1151 6-9世代
となっており、それぞれの規格に合ったマザーボードがその年に発売されます。
「じゃあ規格に合っていれば使えるのね」と思うかもしれませんが、そうではありません。
規格が合っていて、ソケットに刺さったとしても、世代ごとに使用されているアーキテクチャが違うため、動作しない場合があります。これはマザーボード側に互換性がないからです。
なので、次の世代の物でも使えるかどうかはしっかりと調べる必要があります。
しかし BIOSをアップデートすることで使えるようになる場合もありますので、そちらもしっかりと、調べておきましょう。
また第7世代以降は windows10しかインストールできなくなりました。
なので、 windows7があるからいいや、と思っていると思わぬ出費を強いられることになりますので、注意しましょう。
マザーボード
今回の自作 PC組み立てに使ったマザーボードについて
商品名 H370M BAZOOKA/A Micro-ATX
販売サイト amazon ※現在新品のお取り扱いがありません。
今回は Micro-ATX(マイクロ ATX)の物を使用します、今回はコスパもそうですが
コンパクトにまとめたいのでこれにしました。
*サイズのバリエーションについて
マザーボードにはサイズがおくつかあり、
ATX、 Micro-ATX、 Mini-ITX、の3つがあります。
それぞれもつ役割と機能はほとんど同じですが、使う PCケースのサイズに合わせて選ぶのが良いと思います。
ただ小さいサイズの物はその分拡張性がなくなり、繋げる端子の数が少なくなったり、さらに小さければ小さい程組み立てるのが難しくなるので、出来れば慣れないうちは大きな ATXのマザーボードが入る大きさの物でやるのが良いかと思います。
今回のマザーボードを選んだ理由とだいたいの価格
先程も少し言いましたがコスパとサイズが決め手です。
また後からグラフィックボードをもしつける場合でも、差込口が折れにくい
作りになっているので、耐久性の部分や後付の事を考えてのパーツ選定になります。
マザーに関しては相場が広いので難しいですがこのマザーは1万前後です。
メモリー
今回の自作 PC組み立てに使ったメモリーについて
商品名 CT8G4DFS824A 8GB ※現在お取り扱いがありません。
パソコンの起動中に一時的にデータを置いておくために必要なパーツです、
このメモリーの容量が少ないとパソコンが重くなる原因にもなります。
今回のメモリーを選んだ理由とだいたいの価格
本来であれば二枚刺しての運用が良いのですが、コストの問題で今回は一枚で8 GBの物を使用します、二枚であればデュアルチャンネルという物ができるのですが、今回はこの機能は使いません。
※デュアルチャンネルについて
同じ要領のメモリをマザーボードの特定の部分に刺すと使うことができる機能で、メモリの処理を早くすることが出来ます。正直体感するほど速度が変わるわけでもないので、今回は気にしないことにします。
このメモリは相場が 5,000- 6,000円当たりの金額になります。
電源ユニット
今回の自作 PC組み立てに使った電源ユニットについて
商品名 GPS750S-G
電源はパソコンを動かすために必要不可欠なものです、特にゲーミング用など、
グラフィックボードを付けたりする場合は W数の大きなものを選びましょう。
今回の電源ユニットを選んだ理由とだいたいの価格
今回の電源は BTO用の物なので市販されてはいないタイプの物です、
ランクはゴールドなので変換効率と静穏性は優秀です。
このランクの物ですと相場は大体1万円くらいからでしょうか
3、自作 PCとして完成させるためのパーツ
ここからは、自作 PCとして完成させるためのパーツについて説明していこうと思います。
PCケース
今回の自作 PC組み立てに使った自作 PCケースについて
商品名 舞黒透 maikurosuke( MK-01W)
パーツを収める大切なケースです。今回はコスパで選んだので、少し取り回しが大変でしたが組み立てやすい物や、ゲーミング使用にするのであればもう少し大きくて組み立てのしやすいケースがお勧めです。
今回の自作 PCケースを選んだ理由とだいたいの価格
今回はコンパクトにしたかったので、 Micro-ATXのサイズが丁度収まるサイズにしました。
また値段が安く中が見ることの出来るアクリルになっているのも選んだ理由で、アクリルで透明であれば PCケース内の異常もいち早く見つけることもできます。
また人によっては PCケースを光らせたい人もいると思いますが、その際は中の見える透明なケースであればより映えるので、そういう意味でもお勧めです。
金額は 3,500- 5,000円くらいです。
最近のトレンドの自作 PCケースは!?
Versa H26
このケースは少し前に売られたモデルですが、未だに根強い人気があり、某価格サイトでは今でも売り上げ評価一位です、 LEDファンを搭載しており、サイドはアクリルパネルになっています。
またケース内部は良くも悪くも広々としており余計なものがありません、そのため多少大きいパーツでも付けられるのがこれまた Good、しっかりと裏配線もできます。
SSD
今回の自作 PC組み立てに使った SSDについて
商品名 2710DCS23-360 360GB
販売サイト amazon
パソコンを高速起動させるためには必要不可欠なパーツ、振動にも熱にも強いのが特徴です。
中には半導体メモリ( USBメモリ等と同じ記憶装置です。)が入っており、そこでデータの書き込みを行っています。
今回の SSDを選んだ理由とだいたいの価格
価格のコストが安いのと、容量が多くもなく少なくもない、丁度よい容量なのが理由の一つです、このような中途半端な容量はあまり見ませんがそこが逆に Good!
値段は 7,000-8,000円位です。
M.2 SSD(ストレージ)
今回の自作 PC組み立てに使った M.2について
商品名 MZ-V5P256B/IT 256GB
販売サイト amazon
通常の SSDよりもさらに高速な処理が可能なストレージパーツです。
使用には少し癖のあるパーツですが、高速起動や処理をするのであればお勧めのパーツです。
今回の M.2 SSDを選んだ理由とだいたいの価格
PROモデルは値段が張るので、低価格モデルの方も販売サイトを張っておきます。
型番 V7S250B/EC
販売サイト amazon
今出ている現行モデルの二つ前ですね、(おそらく入手は今では難しいと思います)
それに前に比べて M.2の値段が下がっているので、お勧めです。
値段は 256GBのこのモデルであれば、ふつうは 5000- 1万円の間ですがこれはその中でも PROシリーズの物なので少し値が張ります。
現行モデルだと 500GBの物がりますが3万円近くします。
HDD、 SSD、 M.2 SSD、それぞれの違いは!?組み合わせるメリットとは??
容量特化のタイプと速さ特化のタイプで分けて使うのが一番多く使われているやり方だと思います。
HDD(ハーディスク)が容量特化のタイプ、多くのデータを持ちたい場合によく使われる一般的なデータストレージです。もう一つは SSD(ソリッドステートドライブ)で、データを送受信する速さに特化したデータストレージです。
この二つを組み合わせてメインを SSDにしてサブに HDDを付けて大きなデータはそっちでやるという使い分けがお勧めです。
最後の M.2ですが、これも SSDの仲間で規格が少し違います。その速さは通常の SSDの約7倍!(規格によってもう少し遅いものもあります。)
驚異的なスピードですが、扱いが少し難しいです。M.2に関してはまた別の記事でも詳しく書いていますのでそちらをどうぞ。
関連サイト 【2019 年版】M.2 SSD とはなんのこと?SSD の種類、メ リットデメリットについてまとめました!
4、自作 PCの性能を向上させるために必要なパーツ
性能ばかりでなく、見た目も気にする人には捨て置けない、 PCパーツがあります。
人によって重視する項目が変わってくるので面白いです。
CPUクーラー
基本的には CPU付属の物でも十分なのですが、人によっては「高負荷がかかるとファンがうるさい」「ゲーミングで使うには、空冷力がたりない」「ダサイ」と、色々こだわる理由があると思います。
確かに見た目を気にするのであれば、もっとカッコいい物に変えたくなるでしょう、性能重視の人も同じく変えたくなるはずです。
CPUクーラーについて
CPUクーラーはパソコンの頭脳を冷やすとても大切なパーツです。特に負荷のかかる作業を頻繁にやったり、静音性を求めるのであればそれなりの物を買った方が良いでしょう。
特にインテルのリテールクーラー(標準でついてくるクーラー)は、ゲームなどの高負荷環境では結構音が気になるので、変えることを推奨します。
もちろん標準装備なのでお金がかかっていないのがミソです。ゲーミングや CADで使うのであればもっといいものにしますが、そこまで負荷のかからない作業であれば標準でついてくるリテールクーラーで十分です。
もちろん、見た目や性能、静穏性を求めるのであればいいものを買った方が良いです、絶対に良いです。
今回はリテールの CPUクーラー(標準でついてくるクーラー)を使ったので紹介できる CPUクーラーはありませんが、
他の記事でオススメのクーラー等を載せています、リンクを張っておきますので、もしよければどうぞ。
関連サイト 【2019 年版】自作PC おすすめ構成・目的別!静音& 冷 却編
グラフィックボード
ゲーミング PCには欠かせない!?
ゲームをするのであれば必ずと言っていいほど必要になるパーツです。
このパーツがなければ 3Dの処理が上手くいかないのです。
グラフィックボードについて
ゲームのグラフィックの表現の手助けをしてくれるボードです、きれいな画質で
さくさくプレイするのであれば必ず必要になります。
今回の自作 PCにはグラフィックボード(グラボ)は搭載しませんでした
今回はグラボは搭載しませんが、画像で出しているモデルは少し前の 1080モデルですね、
200シリーズが出たときに金額がぐっとさがったので、買うのであればお勧めですが、今はおそらく
品切れ状態で手に入らないと思います、そのため金額は省かせていただきます。
5、自作PCを作るのに必要な道具は?できれば用意しておきましょう!
プラスドライバー
パソコンには様々なネジが使われていますが、基本的にはドライバーの中でも 2番と言われている規格の大きさが一番使用頻度の高い大きさなので、このサイズを用意しましょう。
予備で 1番のドライバーも用意しておくと万が一の時に役に立つので、 1、 2番のプラスドライバーを用意しましょう。
マイナスドライバー
あまり使う機会はありませんが、 PCパーツの種類によっては使うこともあるので、一応用意しておいた方が良いでしょう。
ニッパー
結束バンド等で、ケーブルを束ねた時の端切りなどに使います。
危ないので、ハサミなどは NG。
静電防止手袋
パソコンのパーツは非常に静電気に弱い物が多く、最悪触っただけでショートしてアウト、なんてことになりかねません。その為静電気を防止できる手袋があると便利です。
ただ最近は昔に比べて静電気でのショートがだいぶ減ってきているので、静電気が出ないように、なにか金属
の物に触って放電してから、素手での作業でも問題ないかと思いますが、不安であればぜひ買っておきましょう。
結束バンド
ケーブルを束ねるのに使います。プラスチック製の非電導の物を使いましょう。たまにビニールタイ
で縛っている人を見かけますが、マザーボード等に触れた際にショートして一発で故障の原因になりますので、使用は控えましょう。
マグネットシート
ネジなど紛失しやすいパーツが多いので、あると非常に便利です。
100円ショップなどでも買えるので、用意できるのであれば買っておくと良いです。
またマグネット式の受け皿なんかもあります、使いやすいものを選びましょう。
6、 自作PCパーツについている付属品を確認しましょう
マザーボードについているもの
まず確認したいのは、 SATAケーブル、ドライバーディスク、説明書、 I/Oパネル、この 4つが入っているか、しっかりと確認しておきましょう。
また SATAケーブルに関しては、マザーボードのグレードや種類によって 2本か 4本か、付属の本数が変わってきます。
I/Oパネルに関しては替えがきかないので、無くしたり、壊したりしないように注意しましょう。
PCケースについているもの
一番重要なのが、ネジの確認です。これがないとパーツの固定が出来ないので最初に確認しましょう。
ケースによって、独自のパーツがある場合があります。一緒に付いてくる説明書に付属品の明細が載っていることが多いので、確認しましょう(中には載っていないものもあります)。
ネジの種類
ケースについてくるネジの種類にも注意が必要です。最悪間違えると外れなくなり、取るのにかなり苦労することになるので…
特にマザーボード固定用のネジを間違えると悲惨なのでここで覚えてしまいましょう。
ミリネジ
主に SSDや光学ドライブ等を固定するのに使うネジです。ネジのギザギザの部分の間隔が狭いのが特徴です。
これをマザーボードに間違えて使うと大変なので、気を付けましょう。
インチネジ
主に電源、マザーボード、グラフィックボード、ブランケットの固定等に使います。
ネジの見た目がミリネジに比べて少しゴツイので、見た目ですぐにわかると思います。
ネジのギザギザの間隔もミリネジよりも間隔が広いので覚えておきましょう。
余談ですが、マザーボードの固定ネジがごく稀にミリネジになっていることがあります。
ケースの種類で変わってくるのですが、できれば先に調べておくのがベストです。もしどうしてもわからないのであれば、先に可能性の高いインチネジを使って、その後にミリネジを使用してみましょう。
いきなりミリネジで失敗すると、ネジが取れなくなります。
それか先にスペーサー(マザーボードを固定するのに使う台座のような物)にネジを付けてみて、問題ないかを確認する方が安全かもしれません。
間違えてしまうと、取るのがすごく大変なので注意。(私も間違えて、取るのに苦労しました)
もし最悪なってしまったら、ペンチなどを使って無理やり引っこ抜くしかありません。
7、 CPUをマザーボードに取り付けましょう
CPUソケットの蓋をオープン
CPUをはめるソケットのピンは曲がると、即アウトなので、慎重に開けましょう。
蓋を開きましょう
レバーを上げるとたくさんのピンが並んでいます、絶対に触らないように
折れたら使えなくなってしまいます。黒いカバーは開けちゃダメです。
CPUをソケットに設置しましょう
CPUの扱いは慎重に、裏側を触らないように、しっかりと端を持ちましょう。
イメージとしては、 CDとかのディスクを持つ感じです。
ここでソケットにはめていくのですが、ちゃんとどの向きではめるのか、決まりがあります。
ここで間違った方向や、無理にやると、マザー側のピンが折れてしまう事があるので注意してください。(ピンが少しでも折れるとアウトなので慎重に)
向きは CPUの角に小さく矢印が書いてあるので、それをソケット側のしるしとあわせてはめていきます。
これは、はめるというよりも乗っけるといった感じでしょうか。
※写真のCPUの左下の小さな矢印が目印です。
CPUソケットの蓋を閉めましょう
そのままふたを下ろします。
レバーで固定しましょう
レバーをゆっくりと下ろしてしっかりと固定します。
ここで黒いカバーが外れますので、マザーボードの箱に入れてしっかりと保管しておきましょう。
今後もし修理に出すようなことがあった時に必ず必要になります。
CPUの取り付けが完了!
これで取り付けが完了です。
ここがパソコンの頭脳となる所なので、作業は慎重に行いましょう。
8、 CPUクーラーを取り付けましょう
クーラーは種類によって付け方が違うので、説明書をよく読みましょう。
CPUに付属で付いてくるリテールのクーラーはどれもほぼ同じなので問題ないかと思います。
※ CPUのサイズによって先にメモリーを付けた方が良いかが変わってきます。
特に大型のクーラーを付けるのであれば、先にメモリーの設置から行ってください。
CPUにグリスを塗りましょう
※写真は CPUクーラー白虎のヒートシンクです。
最近の物は最初から CPUクーラー側にグリスがすでに塗ってあるものもありますが、リテールのクーラーでない限りは塗ることになると思いますので、塗り方をざっと説明します。
殆どの場合が注射器のような形をしたグリスが多いと思います。たまに適量がわからず、あふれるほど
塗る人がいますが、そこまでたくさん塗る必要はありません。(多少個人差はあると思いますが)
私は、大豆位の大きさに出して、そこから薄く伸ばすように塗っています。
グリスの役割は、 CPUとクーラーのヒートシンクとの密着度を上げる為なので、塗りすぎても逆効果になってしまいます。
なので上の写真の赤い点くらいで十分だと思います。あとはへらで伸ばしましょう。
へらは買うと一緒に付いてくることも多いですが、ない場合は何か厚紙みたいなので代用しても大丈夫です。
差し込む位置に注意してください
基本的にリテールのクーラーは、 4つの穴に差し込むだけなので、簡単に取り付けることが出来ます。
ただ、固定の仕方が最初は少し戸惑うかもしれません。
黒いピンで固定しましょう
クーラーについている 4つのピンを刺し込みます、
この時に、黒いピンの上の矢印の方向に注意しましょう。
(差込時は矢印と逆方向にひねっておきましょう)
状態を確認しましょう
ヒートシンクにのせて、しっかりと密着したら OKです。
この時にグリスがはみ出ていないか確認を忘れずに、はみ出たらしっかりと拭いておきましょう。
クーラーを掴んでグラグラしなければ問題なし、試しに横向きにもしてみましょう。特に見た感じ問題なさそうであれば大丈夫です。
ダメな場合はクーラーが外れて斜めになるか落ちてしまうので、二重チェックで
確認しましょう。
一応裏側も確認しておきましょう、しっかりとピンが出て引っかかっていれば大丈夫です。
CPUファンの電源をつなぎましょう
CPUファンから伸びているピンをマザーボードのファン専用のピンに刺すのですが、
ここで注意するのが、マザーボードには CPUクーラー専用の端子が付いているので、そこを探して付けましょう。
端子の位置は、説明書を読むか、マザーボードの端子の横に小さく書いてあります。
9、メモリーを取り付けましょう
メモリー取り付け時の注意点
メモリーを取り付ける際は、しっかりと「デュアルチャンネル」になるように一つ間隔を空けて付けるようにしましょう。
※デュアルチャンネルとは
同じ規格、容量のメモリー付けることによってデータの処理を早くする技術のことです。
メモリースロットのレバーを下げましょう
メモリーを取り付けるスロットには必ず爪のような物が左右に付いています、
この爪のレバーを開いた状態でないとメモリーを刺せないので注意しましょう。
メモリーを差し込みましょう
差込の際、メモリーの向きに気を付けるようにしてください。
よく見るとメモリーの一部が欠けていることがわかります。この欠けている部分と、差込口の突起部分が重なるようにしましょう。
差し込む時は少し強めに、最初は怖いかもしれませんが少し力を入れないと刺さらないので、注意点を守って思い切っていきましょう。
10、M.2 SSDを取り付けましょう
M.2 SSD取り付け時のポイント
まず取り付ける際には持っている M.2の規格もしっかりと確認しておきましょう。
詳しくは別の記事で規格に違いについても記載しているのでそちらをどうぞ。
先ほどもリンク先を張りましたがここにも貼っておきます。
関連サイト 【2019 年版】M.2 SSD とはなんのこと?SSD の種類、メリットデメリットについてまとめました!
スロットのねじを外しましょう
M.2 SSDを取り付けましょう
切り欠きに注意!
ねじで固定しましょう
しっかりと合わせてネジで固定しましょう。
11、自作PCを組み立て上げる前に途中で一度動作確認しましょう
途中で動作確認をする理由は?
ここまで繋いだらしっかりと動くかどうか、動作の確認をしましょう。
最後まで組んでからダメだった時に組みなおすのがかなり大変なので、ここでの確認は非常に大事です。
電源ユニットにつないでみましょう
とりあえずは、電源を用意して主電源用のコネクタをマザーボードに刺しましょう、
刺すコネクタは 24/20pinのコネクタです。(これは説明書に載っています)
補助電源も忘れずに刺しましょう。
映像コネクタを忘れずに繋ぎましょう
動作確認をするのに画面に映るかどうかの確認もするので、忘れずにモニターと繋いで おきましょう。
たまに CPUの種類によっては GPU機能が載っていない物もあるので、その場合はグラボを付けるのを忘れずに。
電源を入れてみましょう
この状態で電源を入れるのですが、どこで入れるのかはマザーボードによって変わってきます。
中にはマザーボード本体に付いている事もありますが、ほとんどの場合は付いていないので、基本的には、マザーボードにある電源スイッチのコネクタを刺すピンをショートさせて電源を入れます。
ショートさせると聞くと、「危ないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、パソコンの電源自体が、このピンをショートさせて電源を入れているので問題はありません。
上記の写真の丸で囲った部分にドライバーを当てます。
途中までできた自作PC、画面はちゃんと映るかな??
画面に映れば、マザーボードのメーカーロゴが映るはずです。
何も出ないのであればどこかの端子が抜けているか、最悪初期不良や相性も考えられます。
ここで自作 PCが動作しなかった場合の対処法!原因を考えましょう
映らない場合に一番多いのが、メモリー関係で、半差しの状態になっている事に気づかない場合です。
しっかりと刺したつもりでも、もう一度確認して差込口の左右の爪のレバーがしっかりと戻っているか確認しましょう。これが戻っていなければ、半差しになっています。
またメモリーは PCパーツの中でも相性の問題が他のパーツよりも出やすいため、メモリーを二枚刺している場合は、片方を抜いてみるのも手です。
またもし GPUが積んでない CPUで、グラボを通してのチェックが必要であれば、補助電源が必要なグラボなのかを確認して、補助電源が刺さっていなければしっかりと刺しておきましょう。
これが刺さっていないと、画面に出力されません。
他の原因でも、マザーボードの初期不良や、電源の初期不良などが考えられますが、可能性としては低いと思います。
どうしても映らない場合は、専門の人に見てもらうのが良いでしょう。
以上、「自作PC(パソコン)の作り方まとめ・前編」でした。
後編ではケース周りの準備、配線のポイントからOSのインストールまで紹介していきます、お楽しみに!
御精読誠にありがとうございました。
「自作PC(パソコン)の作り方まとめ・後編」はこちらからどうぞ
※価格は常に変動しています。掲載されている価格は2019年9月24日時点でのものとなります。
現在もこの価格で販売されていることを保証するものではありませんのでご注意下さい。